多種多様なデータからそのデータのもつ特徴を抽出するのが統計学である。特に，医療関係のデ
ータでは，個体数が少ない場合もあり，個体間の差が大きいため，慎重に取扱わなければならな
い。そのために，統計的推定・検定の考え方が重要になる。
　本講義では，統計的推定・検定の手法を習得することを到達目標とし，データ処理の初歩から始
め，データの分析技術や分析結果の解釈の仕方を学習する。PCにより，実際にデータを処理してい
くことで，統計学の基礎知識と統計的な考え方が身につくようにする。

１．統計学とは 　　
２．度数分布とヒストグラム　　　　　　　　
３．平均・メディアン・モード 　　　　　　　 
４．分散と標準偏差　　　　　　　　　　　　　
５．平均と分散の計算　　　　　　　　　　　　
６．散布図と相関係数　　　　　　　　　　　　
７．確率変数　　　　　　　　　　　　　　　　
８．確率を用いた期待値と分散の計算　　　　　
９．二項分布　　　　　　　　　　　　　　　　
10．正規分布　　　　　　　　　　　　　　　　
11．標準正規分布表を使った計算例　　　　　　　　
12．標本分布　　　　　　　　　　　　　　　　
13．標本平均の分布　　　　　　　　　　　　　　　 
14．区間推定　　　　　　　　　　　　　  　
15．区間推定の計算例　　　　　　　　　　　　　　　　

  統計の基礎学力を身につけるため，ゆっくりと進めていく。演習問題は授業内容の理解を深める
ので必ず解くように心がける。

　講義を聴いただけでは十分な理解が得られないので教科書の演習問題など復習してほしい。電卓
は学科指定のものを必ず持参する。パソコンを使って解析することにもチャレンジしてほしい。

  期末試験成績を中心に授業態度や出席状況を加味して総合的に評価する。

  質問などは大いに歓迎する。積極的に話しかけて欲しい。
  （非常勤講師室）